

ユーカリとシロアリの塚が続く赤茶けた大地。2001年、オーストラリア北部の先住民アボリジニが暮らす小さな町で写真プログラムを行なった。
伝統的なブッシュの暮らしはなくなり、町にこれといった産業はない。失業・貧困、アルコール依存、教育への無関心など、大人たちの問題は、子どもたちにも影を落としている。自殺も珍しいことではないという。
そういう中、伝統文化を見直しながら新たな生き方を探るプロジェクトを応援する団体の協力を得て、地元の公立学校の生徒、6歳から17歳まで100人が思いのままに写真を写した。走ったり大地に寝転んだり、心を解き放つ瞬間にシャッターを押す。みんなでジャンプ、河川敷を駆け巡る姿、揺れる少年の赤いシャツ、自分の手のひら、地を踏む足、足の間からのぞいたカット。アングルや構図は奔放で、まさしくフリースタイル。
そんな自由な心とエネルギーが活かされて育つような社会はどうしたら作れるのだろうか。
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